チェス経験者向け · 第 1 課 / 全 7 課

盤と、ここには存在しないルール

まずやるべきは引き算です。チェスを覚えて以来ずっと持っているいくつかの規則が、将棋には単に存在しません。それを期待していることが、最初の数局をだめにします。


盤で試す

筋が一本、段が一段多く、色はなし

盤は九×九、八十一マスすべて同じです。白マスのビショップも黒マスのビショップもありません。マスに色がないからです。各自一枚の角は、時間さえあれば盤上のどのマスにも到達します。

駒にも色はありません。漢字の彫られた五角形の平たい木片で、どちらの駒かを示すのは先の向きです。自分の駒は自分から遠いほうを向いています。これは見た目より重要で、第五課の持ち駒の規則から直接来ています。

右から左へ走る座標

筋は右から左へ 1 から 9、段は上から下へ a から i。マスの名は筋が先で 7g のように書きます。つまり 1a はチェスなら h8 のある右上の隅で、9i が左下です。

十分ほどは逆さまに読めます。上の練習はそれを早く終わらせるためのもので、このサイトの棋譜も本も対局も、すべてこの数え方で書かれています。

  • キャスリングなし。玉の安全は、三、四手かけて金銀を寄せて「囲い」を手で組むことで作ります。
  • クイーンなし。飛車より強い駒は、初形の盤上に一枚もありません。
  • 歩の二マス進みなし。したがってそれに応じるアンパッサンもなし。
  • ステイルメイトによる引き分けなし。合法手のない側は負けです。
  • マスの色に縛られる駒なし。そもそもマスに色がありません。

もう探さなくていいもの

知っている規則が五つ、ここにはありません。それは単純化ではなく、どれも手数のかかる、選択肢の多い何かに置き換わっています。

初対局でこたえるのはステイルメイトです。チェスでは負け局面の非常口ですが、将棋では合法手がなくなった側がそのまま負けます。半点を拾う逃げ道はありません。