チェス経験者のための将棋

このゲームのほとんどを、あなたはもう知っています。ルークは飛車、ビショップは角、チェックは王手。この講座はそこを飛ばし、将棋がチェスでなくなる数か所に時間を使います。とりわけ、取った駒が取った側の駒として盤に戻ってくるという規則に。

チェスと将棋、並べて

9×9、81 マスすべて同じ 盤
チェスでは:8×8、明暗のマス
向きで分ける。駒の先は持ち主の相手を向く どちらの駒か
チェスでは:色で分ける。白と黒
取った側の持ち駒になり、自分の駒として打てる 取った駒
チェスでは:そのまま盤から消える
ほぼすべての駒、敵陣の三段、なる駒は決まっている 成り
チェスでは:ポーンだけ、最終段だけ、なる駒は自分で選ぶ
前に一マス、前に取る、アンパッサンなし 歩
チェスでは:初手は二マス、斜めに取る、アンパッサンあり
前へ二方向だけ。戻れない 桂
チェスでは:八方向へ L 字に跳ぶ
手で組む囲い。金銀で三、四手 玉の安全
チェスでは:キャスリング。一手で二枚
駒は減らない。攻めは取った駒で自分を養う 終盤
チェスでは:駒が減り、局面が単純になる
まれ。千日手と持将棋だけで、動けない側は負け 引き分け
チェスでは:よくある。ステイルメイト、繰り返し、駒不足

講座:全七課

1. 盤と、ここには存在しないルール
九×九、色分けなし、キャスリングなし、アンパッサンなし、クイーンなし。座標は逆向きに数えます。
2. すでに知っている五枚
飛車と角はそのまま、玉はキャスリングなし、そして桂と歩はあなたの知るものよりずっと弱い。
3. 金・銀・香:チェスに名前のない三枚
すべての囲いを支える二枚の将と、前にしか進まない駒。
4. 成り:ほぼすべての駒に、三段の奥行きで
ポーンだけではなく、最終段だけでもなく、そして何になるかは選べません。
5. 持ち駒:これを別のゲームにしている規則
取った駒が寝返ります。終盤について知っていることは、ここでは通用しません。
6. 打てない四つのこと
動けなくなる駒、同じ筋の歩二枚、そしてルールがどうしても指させてくれない唯一の詰み。
7. 捨てるべきチェスの癖
交換は単純化ではなく、キャスリングは工事になり、攻めは思うより早く着きます。

駒の名前、二つの語彙で

玉 玉将 ぎょくしょう / 王将 おうしょう
同じキング。ただしキャスリングはなし
飛車 飛車 ひしゃ
ルークそのまま
角 角行 かくぎょう
ビショップそのまま
金 金将 きんしょう
対応なし。後ろの斜めを持たない一マスのキング
銀 銀将 ぎんしょう
対応なし。前と斜め四方向
桂 桂馬 けいま
前にしか跳ばないナイト
香 香車 きょうしゃ
対応なし。前にしか進まないルーク
歩 歩兵 ふひょう
真っすぐ取るポーン

チェス経験者が最初に訊くこと

クイーンはどこですか?

ありません。それに近い強さで始まる駒も一枚もありません。遠くまで利くのは飛車と角だけで、その二枚もクイーンに近づくのは成って竜王・竜馬になってからです。将棋の序盤が遅いのはそのためで、六手目に盤の向こうから相手のミスを咎められる駒が、どちらにも存在しないのです。

駒が盤から消えないなら、対局はどう終わるのですか?

ほぼ必ず詰みで終わります。しかもチェスより遅くではなく、早く終わります。双方が取った駒で補充し続けるので、攻めは息切れせずに加速し、玉が安全になる一歩手前は、たいてい詰む一歩手前でもあります。引き分けは非常にまれで、何年も見ない人がほとんどです。

チェスで身につけたものは役に立ちますか?

ほとんど役に立ちます。読み、玉の安全度、手番の感覚、相手が何をしたいのかを考える癖。すべてそのまま移ります。移らないのは駒得の評価です。「駒得のまま終盤へ」という道筋は存在しません。交換した駒は相手の持ち駒になっているからです。

次に学ぶこと

ルールを知ることと指せることは別です。次の一歩はたいてい、囲いを一つと戦法を一つ決めることです。美濃囲いを組み、その後ろで振り飛車の戦法を一つ覚え、十数局は何も変えずに指してみてください。そのあとで駒のページを読むと、中盤でそれぞれの駒が何のためにあるのかが見えてきます。

この講座の構成は、Diego Parracho Viana Silveira(Semicollon Estúdios)がこのサイトのために書いた『Shogi: Aprendendo o Básico』に沿っています。誰でも自由に使えます。